2010年12月8日水曜日

大富豪的革命は起こるのか?

欧州の債務問題を受けて、日本も他人事ではないとの指摘が散見される。
下の表はリーマンショック前のものなので、現在は米国、欧州、北欧それぞれ
著しく財政状況が悪化している筈である。
日本ももちろん例外でなく、おぼろげな記憶では財政赤字は200兆円に達し、
プライマリーバランスも赤字のままだ。
つまり、今後は高齢化がさらに進展し、税収の回復も見込めず、
国家財政は日を追うごとに悪化していく訳だ。
今は日本の金融機関が国債を買い支えているが、彼らが買いきれなくなったら
(=日本在住の個人金融資産の内の現預金分が使い果たされたら)、
急激な金利上昇(インフレ)、政府支出の抑制は予想出来る事態だ。



自民党の若手、河野太郎氏のブログで日本が強烈なインフレに
見舞われる可能性を示唆している。

http://www.taro.org/2010/12/post-866.php

急激なインフレは、トランプのゲーム「大富豪」の革命みたいなもんだ。
それまでの資産のプラスマイナスが一気に逆転してしまう。
5千万の借金をして家を買っていた人は、不動産は変わらず残る一方で
借金の実質負担はどんどん軽くなっていく。
大富豪で言えば、弱いカードである「3」や「4」をたくさん持っていたのが、
急に強力な武器になるようなもんですな。
逆に、現金で資産を保有していた人は日ごとに買えるものが減っていく。
この場合は、勝負時に備えて暖めておいた「A」や「2」が、
その瞬間を境にクズカードになってしまうようなもんだね。

自分は数千万単位での借金もないし、かと言って銀行預金が大量にある訳でもなく、
インフレ自体の個人・家庭への影響は相対的に軽くすむんじゃないだろうか。
大富豪的にも現実世界と一緒で正に「平民」、プラスマイナスあるけど
まぁ何とかやってくしかないわな、って感じですな。

阿呆なりに考えてみると、無駄に溜め込むよりも無理のない範囲で
お金を使って楽しんでいく方が良いような気がするな。
現金を一杯持ってて不安だ!っていう人は・・・・そうだなぁ、
ゴールド買うのは今更感もあるし、外貨を分散して持っておけばいいんじゃないかな?

でもま、相場の一観察者としては、そういう大変動の時を見るチャンスが
あるかと思うと非常に楽しみだ。