2010年7月6日火曜日

かつてなく不安定な時代

失われた10年を経て、リーマンショックで委縮した企業の内定切り、新卒切り。
つかの間の好景気に就職、転職を比較的楽に決められた人でも、その後の景気急速冷凍で
社内失業者となってしまい、悶々とした日々を送るリスクがある。
http://www.f-bungei.jp/Essay/?cID=7&nID=1  (社内失業について)

下記朝日の記事は、良くも悪くも不安定になった時代をしのぐ若者の姿が顕著に示されている。

「デートより残業を優先する」 今春の新入社員の8割超
http://www.asahi.com/business/update/0703/TKY201007030336.html

いわゆるモーレツ世代でリゲイン飲んで24時間戦ってた方々は、これを見て
「最近の若者はゆとり教育で甘やかされた割には、分かっとるじゃないか」と、思うのだろうか?
しかし、残念ながらその理由は雇用不安から来るものが多く、
右肩上がりの状況の中で溌剌と業務にあたる明るい雰囲気は全くない様だ。
同記事の中で「「いずれリストラされるのか不安だ」(前年比5.1ポイント減の41.0%)
「いずれ会社が倒産するのか不安」(同1.3ポイント減の26.4%)」とされている。
また、前述の数字の変化を受けて「雇用不安はやや薄らいでいる。」と述べてられているが、
新卒入社の4割がリストラに怯え、4分の1が倒産、失業のリスクを現実的なものと
とらえていた時代がこれまでにあっただろうか?

通信技術の発達やら何やらで、物事の変化のスピードは加速度的に増している。
自分も20代後半だが、一昔前に当然とされていた様な生活を送るのは、
いつの間にやら非常にハードルを上げられてしまったと感じる。
家(不動産)一つとってみても、地元に帰った時に将来的に購入するよう母親から勧められるが、
数千万の借金を背負って不動産を所有する勇気はとてもじゃないが持てない。
幸いこの点では、妻と意見が一致していることもあり、のらりくらりとかわしている。
悲観的になり過ぎているのかもしれないが、物心つく頃にはバブルも終わり、
右肩下がりの不景気しか知らないから、明るい状況がなかなか想像出来ない。

とは言え、ネガティブなことばかり考えても仕方ない。
個人的に転職も考えないといけない状況になっているし、現実を見て前向きにやっていくしかない。
ただ、具体的に何をどうやってやっていくべきか、そしてその能力が自分にあるのかを考えると、
またしても甚だ悲観的にならざるを得ないのだが・・・・・。


ところで、新入社員の8割がデートより残業を優先するとの調査結果らしいが、
そのうち何割が本当に彼氏/彼女がいるのだろうか?
ひょっとして、失恋したばっかの人やいない暦=年齢みたいな人がたまたま
回答者の多くを占めてしまって、こんな結果になってしまった・・・のなら、面白い。

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