2010年12月8日水曜日

大富豪的革命は起こるのか?

欧州の債務問題を受けて、日本も他人事ではないとの指摘が散見される。
下の表はリーマンショック前のものなので、現在は米国、欧州、北欧それぞれ
著しく財政状況が悪化している筈である。
日本ももちろん例外でなく、おぼろげな記憶では財政赤字は200兆円に達し、
プライマリーバランスも赤字のままだ。
つまり、今後は高齢化がさらに進展し、税収の回復も見込めず、
国家財政は日を追うごとに悪化していく訳だ。
今は日本の金融機関が国債を買い支えているが、彼らが買いきれなくなったら
(=日本在住の個人金融資産の内の現預金分が使い果たされたら)、
急激な金利上昇(インフレ)、政府支出の抑制は予想出来る事態だ。



自民党の若手、河野太郎氏のブログで日本が強烈なインフレに
見舞われる可能性を示唆している。

http://www.taro.org/2010/12/post-866.php

急激なインフレは、トランプのゲーム「大富豪」の革命みたいなもんだ。
それまでの資産のプラスマイナスが一気に逆転してしまう。
5千万の借金をして家を買っていた人は、不動産は変わらず残る一方で
借金の実質負担はどんどん軽くなっていく。
大富豪で言えば、弱いカードである「3」や「4」をたくさん持っていたのが、
急に強力な武器になるようなもんですな。
逆に、現金で資産を保有していた人は日ごとに買えるものが減っていく。
この場合は、勝負時に備えて暖めておいた「A」や「2」が、
その瞬間を境にクズカードになってしまうようなもんだね。

自分は数千万単位での借金もないし、かと言って銀行預金が大量にある訳でもなく、
インフレ自体の個人・家庭への影響は相対的に軽くすむんじゃないだろうか。
大富豪的にも現実世界と一緒で正に「平民」、プラスマイナスあるけど
まぁ何とかやってくしかないわな、って感じですな。

阿呆なりに考えてみると、無駄に溜め込むよりも無理のない範囲で
お金を使って楽しんでいく方が良いような気がするな。
現金を一杯持ってて不安だ!っていう人は・・・・そうだなぁ、
ゴールド買うのは今更感もあるし、外貨を分散して持っておけばいいんじゃないかな?

でもま、相場の一観察者としては、そういう大変動の時を見るチャンスが
あるかと思うと非常に楽しみだ。

2010年10月13日水曜日

外国為替市場 10月概況 随時更新

USDJPY  介入を警戒しつつ円高方向もvolatilityは低い
EURUSD  ドル安続くが、材料次第で転換もありうる 
クロス円 USDJPYと他通貨の綱引きで横ばい。

10月12日
G7では通貨安競争に歯止めをかける国際合意は達成できず。

10月13日
マーケットの雰囲気は依然としてドル売りに傾いている。

一部にファンドが11月決算に向けてポジションを解消するとの見方あり。
FRBの追加金融緩和も織り込まれている。織り込まれ過ぎ感すらある。
商品市場にも資金が流入し、大豆、コーンは一日の取引量記録を更新した。

2010年10月5日火曜日

EURUSD 10/5 TKY

一本調子の上昇を続けてきたEURUSDに下落の兆し。
雇用統計を前にして一回調整が入るのか、再びゾンビの如く再度上昇するのか?
ここまできちゃうと、新規に買う方も売る方もチキンゲームですな。
そして、負ければ負けるほど熱くなってしまうという・・。
フラットな精神状態で相場に臨みたいものです。

2010年10月1日金曜日

USD LIBOR 9月分

USD LIBORは全くのべたなぎ。
何も動きなし。米国経済に強い明かりが灯るまでは、
ドル円も膠着状態になってしまうのだろうか・・・?

2010年9月6日月曜日

USD LIBOR 8月分

遅ればせながら8月中のUSD LIBORの記録。
米国景気に停滞感がありありと出ているが、LIBORはじりじり下がっている。
これぞ自然な金利低下ってやつなのかな?
取りあえず金融機関は資金調達に困っていないようだ。

2010年8月2日月曜日

USD LIBOR 7月分

USD LIBORは続落。マーケットの脈拍は落ち着いてきた様だ。
後は、米国の景気腰折れや欧州の再建など、どっかり腰をおろした材料が
どうこなされていくか、というところでしょうか。
まぁまずは夏休みですね。こう熱けりゃナンもする気おこりませんわな。

2010年7月29日木曜日

チョコがちょこっとどころでなく上昇してます

チョコレートの原料であるココアの上昇が止まらないらしい。
ヘッジファンドの資金流入もあり、30年来の高値になっているとのこと。

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100728/mds1007281833004-n1.htm

下記がweekly と monthly のチャート。





増加していく中間層(生活にやや余裕がある、という意味で)人口を考えると、
この手のコモディティ、消耗品の価格は生産革命が起こらない限りは高止まりするよね。
農産物みたいに運任せ(天候次第)なものは、特にリスクが高い。

2010年7月28日水曜日

住む場所、働く場所

いつも刺激的なエントリーを発してくれる、elmさんのブログ
今回は日本の活性化のための高機能移民増について触れている。

移民もまた人間である
http://d.hatena.ne.jp/elm200/20100727/1280182807#tb

日本の閉塞感を打破するためにも、高機能移民を誘致すべしとするelmさんに対し、
今更斜陽の日本になんて優秀な人は誰も来ないとか、犯罪が増加するのではとか、
これまでの文化の変質なんかを危惧するコメントがついている。

自分はこのエントリーを読んで、大学で受けた都市社会学の授業を思い出した。
英国帰りの優しいソフトタッチのおじさんだが、切れ味鋭い話を
合間合間にしてくれるので、単位とは関係なかったが良く出席した。
その授業の一こまで、イギリスの社会構造の話の一環で、サハラ以南の国の看護士が
高収入を求めてイギリスに渡っているという話が出た。
イギリスでも日本と同様に3K労働の看護士が不足しており、
旧植民地の英語を理解する有資格者を誘致しているとのことだった。
教授は、彼らの様に選択的に移住することを「自発的ディアスポラ」と言っていた。
ディアスポラとは、ユダヤ人(に限らず特定の民族)が居住地から
強制的に移住させられたことを指す。
古代は政治的圧力で強制させられたことを、現代は経済的理由で選択的に行っている、
という事実に驚き、このフレーズが頭から離れなかった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%A9


現代日本の話に立ち返って、紹介したブログのコメント欄でも指摘されているが、
今後日本の凋落が更に進んで魅力を失っていくようなら、
若い世代の自発的ディアスポラが進んでいくと思う。
彼らにとってはビジネス共通言語としての英語の壁も低いだろうし、
地元(日本)に残す家族・友人ともメールやスカイプで簡単かつ安価に
コミュニケーションを取ることが出来る。
いざ住むとなると外国は治安が心配だ、と考える人もいるかもしれないが、
よほどの国でなければ場所と時間帯と服装に気を付ければ、概ね問題ないと思う。
今後は経済に寄与する人口の維持(守り)も考慮しないといけなくなるのだろう。

能力の高い人が日本を選んでくれるように、かつ今後日本に生まれる人がそのまま
日本に住み働いてくれるような、社会にしていかないといけない。
ただ、職場の先輩から聞いた話だが、今年の伊藤忠の新入社員相手に海外赴任の
希望の有無を挙手で尋ねたら、全体の1割くらいだったそうな・・・・。
しばらくは流出の心配はなし、なのかも?

2010年7月7日水曜日

こんな議員・政党はイヤ!

来る7月11日、混迷の国家を指導する参議院議員を選出する選挙が行われます。
毎回毎回、誰に、どの政党に入れようか色々考えさせられますが、
投票先を絞る個人的な基準として、以下の点に合致する候補は除外しています。

1.差別的表現や言動をする個人、又は政党。(党首、代表など然るべき立場の人間の発言は、党としての発言と捉えています。)
例)他党の議員を「元々日本人ではない」と代表が言った老人御用達の立ち上がれ日本。
だいたい、誰に向かって「立ち上がれ」と命令してるんだ?ガンダムか?

2.明らかに一部の特定団体の利益団体と化している政党。
例)不採算を承知で、日本郵便に対してアルバイト、派遣も全て正社員として抱え込む法案を作成した国民新党。
当然、全国郵便局長会は前払い・成功報酬含めて3年間で8億を国民新党に献金しておりました。

3.根拠のない、又は確認できていないことを自明の理であるかの様に正当化しようとする政党。
例)現状の財政に問題があるのは分かるが、いくら足りないのか、何が最大の歳入/歳出源なのか、
財政危機は最終的に何を惹引き起こすのかを全く説明せずに消費税を増税しようとしている自由/民主党。
もしかしたら、「これくらい自分で調べろボケが!」ということなのか?
そうだったら、アホですみません。

4.過去に国民に対し重大な裏切りを行ったことのある政党。
例)北朝鮮による拉致を認めず、被害者家族を無視し続けた社民党。

5.「伝統」「日本らしさ」とかで非合理的に個人の選択の自由を認めない政党。
例)選択的夫婦別姓を認めない「た日」「国新」及び「新党改革」等々。


順不同ではありますが、上記5点が複数該当する候補・政党は嫌ですね。
それでも、国民の大多数がそうした人たちを選ぶのなら、それを許容するしかありません。
それが民主主義、多数決ってもんですしね。

2010年7月6日火曜日

かつてなく不安定な時代

失われた10年を経て、リーマンショックで委縮した企業の内定切り、新卒切り。
つかの間の好景気に就職、転職を比較的楽に決められた人でも、その後の景気急速冷凍で
社内失業者となってしまい、悶々とした日々を送るリスクがある。
http://www.f-bungei.jp/Essay/?cID=7&nID=1  (社内失業について)

下記朝日の記事は、良くも悪くも不安定になった時代をしのぐ若者の姿が顕著に示されている。

「デートより残業を優先する」 今春の新入社員の8割超
http://www.asahi.com/business/update/0703/TKY201007030336.html

いわゆるモーレツ世代でリゲイン飲んで24時間戦ってた方々は、これを見て
「最近の若者はゆとり教育で甘やかされた割には、分かっとるじゃないか」と、思うのだろうか?
しかし、残念ながらその理由は雇用不安から来るものが多く、
右肩上がりの状況の中で溌剌と業務にあたる明るい雰囲気は全くない様だ。
同記事の中で「「いずれリストラされるのか不安だ」(前年比5.1ポイント減の41.0%)
「いずれ会社が倒産するのか不安」(同1.3ポイント減の26.4%)」とされている。
また、前述の数字の変化を受けて「雇用不安はやや薄らいでいる。」と述べてられているが、
新卒入社の4割がリストラに怯え、4分の1が倒産、失業のリスクを現実的なものと
とらえていた時代がこれまでにあっただろうか?

通信技術の発達やら何やらで、物事の変化のスピードは加速度的に増している。
自分も20代後半だが、一昔前に当然とされていた様な生活を送るのは、
いつの間にやら非常にハードルを上げられてしまったと感じる。
家(不動産)一つとってみても、地元に帰った時に将来的に購入するよう母親から勧められるが、
数千万の借金を背負って不動産を所有する勇気はとてもじゃないが持てない。
幸いこの点では、妻と意見が一致していることもあり、のらりくらりとかわしている。
悲観的になり過ぎているのかもしれないが、物心つく頃にはバブルも終わり、
右肩下がりの不景気しか知らないから、明るい状況がなかなか想像出来ない。

とは言え、ネガティブなことばかり考えても仕方ない。
個人的に転職も考えないといけない状況になっているし、現実を見て前向きにやっていくしかない。
ただ、具体的に何をどうやってやっていくべきか、そしてその能力が自分にあるのかを考えると、
またしても甚だ悲観的にならざるを得ないのだが・・・・・。


ところで、新入社員の8割がデートより残業を優先するとの調査結果らしいが、
そのうち何割が本当に彼氏/彼女がいるのだろうか?
ひょっとして、失恋したばっかの人やいない暦=年齢みたいな人がたまたま
回答者の多くを占めてしまって、こんな結果になってしまった・・・のなら、面白い。

2010年7月2日金曜日

今度はEURGBP

こちらはEURGBPの長期チャート。
世間の話題通り、EURは安いですな。これから次のサポートに向かって下がっていくのか?
とは言え、ちょっとEURUSDの雰囲気も変わってきたし、GBPにも不安要素は山盛りだし・・。

USD LIBOR 6月分

入梅してじっとりしてきたからか、6月はLIBORは高止まりしました。
5月中には欧州危機で注目を集めましたが、次注目を浴びるのはいつの日か・・・。
先日会った米国人(ミネソタ州在住)に聞いてみたけども、
指標通り米国の住宅市場も悪い様だし、本格的な金利上昇はまだまだなんだろうな。

2010年6月9日水曜日

面白すぎるEURCHF

外為市場では参加国の財政不安からEURの継続性に疑問符までつく始末だが、
欧州クロスのEURCHFが面白いことになっている。
チャートを見ると、当局の介入がそこここで行われているのが分かり、面白い。
個人的にはこういう政治絡みの相場は苦手だし嫌いなのであまり触りたくない。
でも、すごいチャンス山盛りに見えてしまうのも事実。
とりあえず低レバは最低守らなければいけないルールですな。

2010年6月1日火曜日

USD LIBOR 5月分

最近話題のUSD LIBOR。
上昇した、上昇したと言っても所詮は3monthで0.5になったに過ぎない。
まぁ今は金融機関(企業)に対する不信感、不安感ではなくて
国に対する不信感、不安感がマーケットに漂ってるからかな。

2010年5月8日土曜日

USD LIBOR  4月分

遅まきながら、4月分のLIBOR。
徐々に上昇し始めているのがはっきりと分かるようになりました。
折しも先週はギリシャのソブリンリスク→デモ、暴動といつかのフランスの暴動を彷彿とさせる展開となりました。
こうなるとやっぱりユーロは弱いですね。
雇用統計も良くなかったようですし、悪い金利上昇がどこまで続いて、何をもたらすのか・・・。
非常に気になる局面ですね。

2010年4月1日木曜日

USD LIBOR 2010年3月

ずっとべたなぎだったLIBORにも、ほんのちょっと動きがありました。
違いが分かりやすいように今年からのグラフに変更しましたが、大勢には影響ない様ですね。




これをネタにUSDJPYが上昇したとか、円キャリーの復活とかいう記事を見かけましたが、
笑止というか、コメントのためのコメント、って感じですね。
ただま、目先USDJPYが上昇基調にあるのも確か。
天井を売りたくなってしまいますが、こういう時にリスク管理の出来ない
売りポジションを重ねるとおおやられするんですよねー。
(そしてしばらくすると相場は下がってきて、地団駄踏みたくなる)
でもま、金曜の雇用統計かその前に一旦利食われそうな感じはしますがね。

2010年3月25日木曜日

EURUSD レンジブレイク

昨日のポルトガルのダウングレードで、EURUSDがレンジを下に放たれた。
取りあえずはショートでついていって、どこまで行くかは相場しか知らない、って感じ。
利食いのためのルールをどうすりゃいいもんか。
現状のルールだと、結果論ではあるけど典型的なへたくその利食いになってるんだよなぁ。
一度週末にまとまった時間作って検証せにゃいかんだろな。

2010年3月2日火曜日

USD LIBOR 2010年2月



ソブリンリスクは囃されても、LIBORは至って平静・・・。
なぜなら、金融機関に代わってリスクテイクの主体になった国家のバランスシートが
目下の問題になっているのだから。
今は欧州劣等生が槍玉に挙げられてるけど、いつ日本も火達磨になるか分からない。

2010年2月5日金曜日

祭りの前 -欧州通貨

スペインの銀行のミゼラブルな決算から、欧州のソブリンリスクが再度認識され、
欧州通貨が売られ、株安、商品安の局面を迎えています。

こちらはEURUSD。東京時間午前中にもう一段下落し、チャートポイントの1.3750も割り込みました。


こちらはGBPUSD。チャートポイントの1.5700近辺は一応まだ突破はされておりません。


いずれにしても、今夜の米国雇用統計で上下に揺さぶられるのでしょうね。
ただ、これまでの流れは欧州ソブリンリスクからのドル高、な訳ですから、
ニュートラル~ややベアな内容だったなら欧州売りの流れに戻るのではないでしょうか。
ここで良い結果が出て早期利上げ観測に現実味が出たほうが、相場として取り組みやすいですがね。

そんな祭りも今日は飲み会で参加出来ず。
家に帰ってPCの電源を付けて・・・どうなっていることやら。

2010年2月1日月曜日

USD LIBOR 2010年1月

あまりに動きがなさすぎて、果たして更新する意味があるのかも疑問に思えてくる・・・。
金利は年が明けても状況は当然変わらず、べたなぎです。

ま、いずれ見ていて良かった、と思える日も来るだろう・・・。

2010年1月28日木曜日

便利な世の中by twitter

登録は一応したものの、全然使ってなかった(かつあまり役に立ってなかった)
twitterの有用性を強く感じる機会があった。

・27日のオバマ大統領の一般教書演説
東京時間11:00からの演説で、内容によっては各相場に大きな影響を与える可能性もあった。
とは言え、もちろんこの時間は就業中だし、仮に聞けても英語の演説をすぐ咀嚼出来る程堪能でもない。
これまでなら、半日後~翌日くらいにニュースサイトやブログで内容を確認していたが、
今回はその道に通じた方々がリアルタイムに呟いてくれたので、すぐに大まかな内容が分かった。

・天候について
恐らく同日だったと思うが、雨が降るかどうか微妙な予報だったのだが、
屋外にいる方の何気ない呟きで雨が降っていない(降りそうにない)ことが分かった。
自分の事務所の席からだと、外の天気がどうなってるのかよく分からない。


あと、電車の遅延の様な事故関連は、現場のオフィシャルな情報ですらも錯綜してしまうことがあるので、
実際にやってみている人の話が聞けるのは役に立つと思う。
ただもちろん、場合によっては大勢をミスリードするきっかけにも成りえるけども・・・。

革命的なコミュニケーションツール、というのは大げさかもしれないけど、
使い様によっては非常に便利で役に立つものだということを今更実感した。

2010年1月22日金曜日

欧州通貨はどんな具合?

ギリシャを始めとした域内経済劣等性のせいで、EURが大きく下落していましたが、
昨日のオバマさんのポピュリズムに染まった金融機関規制案で、取りあえずは反発しています。



それにつられてEURGBPもちょっと反発。もともとGBPに良い材料があった訳ではなかったし。



GBPCHFも大幅な上昇から一旦は値を落としている。



尚、EURCHFもEUR安で大幅に下落していますが、こちらは反発していません。
昨日までは EUR<CHF<GBP だったのが、EUR=GBP<CHF となっています。
この反発の流れが本流になるのか、それとももう一回EUR売りがぶり返すのか・・・。
取りあえずはソブリン・リスクを声高に叫んでのEUR売りは収まりそうですが、
またどこかの国の状況が悪くなれば、マーケットの話題にあがることでしょう。
現状ではかの地域にとって回復の処方箋が何も無いのですから・・・。


個人的には、2月にEUR流通圏に旅行に行くのでEURJPY安を期待したいところです。
でも、USDJPY方向感ないからなぁ・・・・。一発落っこちた後、またグダグダになりそう・・・。

2010年1月18日月曜日

EURGBP レンジブレイクの瀬戸際

添付画像の通り、細かく上下動していたEURGBPが0.8800を割りそうだ。
もう割っている様にも見えるけど、一応きりのいいところで0.88で考えた方がダマされなくて済みそう。
素直にチャートを見れば、レンジブレイクした場合の最初のターゲットは0.8400、その次は0.7700になる。
ギリシャ等の欧州内経済弱者への懸念からEURが嫌気されて売られてるんだろうけど、
対するGBPもいいとこないからなぁ・・・。行っても0.7600はかなり遠く見える。
ただま、これから出てくるであろう材料に対して予断を持つのは危険だ。



そうこう言っている間にちょびっと0.8800を割れた。はてさて、どうなることやら・・・。

2010年1月14日木曜日

この地球は誰のため?

中学生か高校生くらいの多感な頃に、深刻な環境問題の写真を見て色々考えた結果、
「人間がいなくなれば地球はまた美しくなるし、動物たちの楽園に戻るんだ!」
なんていう身も蓋もない結論に至った経験のある方もいるだろう。
それを公の場で言ってしまう行政府の最高指導者がいる国、それが日本です。

「地球から見れば、人間がいなくなるのが一番優しい」鳩山首相
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100114/plc1001141701010-n1.htm

こういうこと内心思うのはいいと思う。なんたって事実だし。
しかしそれを公の場で言うかねぇ・・・・宇宙人って言うか、イタイ人ですねぇ。
今頃2chとかでは「じゃぁまずお前からいなくなれ」とか言われてるんだろなぁ。

ただ、何のCMかは忘れたけども、人間による環境汚染で具合悪そうにしている地球に対して、
太陽系の惑星がそれぞれ労りの声をかける、というのをTVで見かけた。
しかし、空気が汚れて地球が苦しいなんて誰が言ったのか。苦しいのは動物だけで、地球は何ともない。
気温が過剰に上がろうが下がろうが、海や空気が汚れようが、結局我々が苦しむだけで地球には何てことはない。
現状の様に、自分と関係ない生き物(特別好きでもない動物や関わりのない国の人間含む)や
地球なんていう生きてもいないもののために、なんて言ってたら、何らかの実利、経済合理性がなければ、
悪化の速度が鈍化することはあっても良くなる流れにシフトすることはなく、このまま汚染、破壊が進むのだろう。
さもなくば、環境の良い先進国の大半の人間ですら、深刻な環境破壊の被害を病気や事故という形で
身をもって感じるまで、状況は変わらないんだろう。

ついつられて青臭いことを言ってしまいました。
ま、エコポイントなんて言ってるうちは、ぶっちゃけ環境問題も気にするほどのことではないってことだよね。
でも、真面目に考えて良いものの前借という意味では、我々の生活する環境を犠牲にして生活するってことは、
国に返せる見込みのない借金を刷らせて、将来世代に負担を押し付けることと一緒なのかもしれない。
やっぱり知恵ある(とされている)ヒト科の一員として、そういうのはいかんよね。
出来ることからやってきましょう、とありきたりな結論になりました。

2010年1月8日金曜日

バスケ漫画比較 SLUM DUNK VS. DEAR BOYS

先日自宅の本棚に鎮座しているスラムダンクをなんとなく読み返した時に、
自分の中学時代の部活のことが急に頭に浮かんできました。
あんな練習、こんな試合と思い返すうちに、そう言えば仲良しの友人に
DEAR BOYSっていうバスケ漫画借りたな、なんてことまで思い出しました。
という訳で、この2大バスケ漫画を真面目にかつ茶化しながら紹介、比較してみたいと思います。
尚、DEAR BOYSは手元にないため、多分に記憶と印象に頼った記述になりますがご容赦を。


<SLUM DUNK>
連載初期には不慣れなせいかコートに対してやたらプレーヤーが小さかったり、
センターでゴール下にいるはずの赤木がガードからフォワードへのパスをカットしたりしますが、
さすがに著者が経験者だけあって海南戦くらいからそうした不自然さはなくなり、
豊玉戦、山王戦では違和感どころか経験者の甘酸っぱい思い出をくすぐるシーンが続出します。
ただま、少年ジャンプのスポーツ漫画の宿命なのでしょうが、プレイ中喋りすぎですね。
「くそっ」とか「うおお!」くらいならともかく、清田のダンク時の台詞「息の根止めてやるっ!」とか、
こんなことプレイ中に絶対言いっこありません。(というか言ってる余裕がありません)
プレイ中以外でも、高校3年生のガキのくせして「小僧!」とか「たわけ」とか、
絶滅危惧種の古き良き頑固じいさんしか言わなそうなセリフがぽんぽん出てきます。
そりゃぁ西川君(練習さぼって赤木に投げ飛ばされた人)にも、武士とか言われるわ・・・。

漫画自体としては、桜木の成長過程が物語の主要な要素に据えられていたので、
それがある程度こなされてしまったことを考えてもいい終わり方だったと思います。
今後はシュートが打てるようになった、とかスクリーンアウトを覚えた、とかじゃなくて
シュートの精度とかスピードとかドリブルの技術とか、インフレしやすい領域になってしまいますしね。

高校時代に部活の練習が終わった後に皆で役割分担してスラムダンクごっこをして、
山王の松本役で「やつはもう打てねぇ!」と叫んだのも今となってはいい思い出です。
当然そのシーンは三井役の人間のスリーポイントが決まるまでリテイクが続きましたw

<DEARBOYS>
連載初期は、それ以前の連載の作風をひきずってか男性キャラがやたら細っこくて、
女子バスケ部とのラブストーリーも絡んできたりと、単純なスポコン漫画とは一線を画していました。
絵柄も男女問わず筋肉の描写がほとんどなく、何だかもちもちした感じで描かれており、
顔だけゴール向いて体は正面になってる奇妙なシュートフォームが流行っていました。
ACT2(第二部)に入る頃にはかなりこなれてきて、皆スポーツマンっぽい肉付きになってました。
また、序盤で見られた恋愛ネタは徐々に減り、ACT3(インターハイ編)に入ってからはどんどん汗臭さが増しています。
また、これは序盤から現在まで続いてますが、「くぉぉぉっ」とか「んぐふぅ」とか、
アスリートの吐息のリアルさを過剰なまでに追及した表現がかなり多いです。
まぁ、確かにスポーツしてる時って、そんな感じの力んだ吐息出ますけどね。
あと、ACT3では初期スラムダンクとは逆にコートに対してやたら人物がでかい。
センター陣の大きさを表現したいんだと思うけど、フリースローラインの中が満員電車状態になっています。
最初は、主人公哀川は絶対的なスーパープレイヤー扱いで文字通り別格だったけど、
今は敵味方にスーパープレイヤーが溢れ、仲間もどんどん成長してきててしまい、
「大勢のとにかくスゴイ奴ら」の中に埋没してしまっている感があります。
そういう点で、スラムダンクと違った物語展開をしており現在はいかに高レベルな試合をやるか、
というところに焦点が行っているような気がします。

ついでにオマケ・・・<Harlem Beat>
最初がストリートバスケから始まっているからでしょうが、コートを縦横無尽に(=無駄に)
ジグザグにドリブルして相手5人全員を抜いたり、ちょっとアレな描写が目立ちます。
あと、スーパープレイを出すにしても、コートのコーナーの角度なしのところから、
後ろ向きに3ポイントを決める、っていうのはびっくりというより最早苦笑いのレベルです。
せめて公式試合ではシュートは前を向いて打って下さい。お願いします。

2010年1月4日月曜日

USD LIBOR概観

遅まきながら、あけましておめでとうございます。

2009年12月もUSD LIBORには何も異変なし。全く静かなものだ。
一年を振り返ってみると、暴落、大異変の後のすったもんだを経て落ち着いていった様子がよく分かる。
2010年は相場の大変動を予想する声がそこかしこで聞かれるが、
大山鳴動ねずみ一匹みたいな可能性もある訳だし、フラットな意識でいるよう心がけよう。