2010年1月8日金曜日

バスケ漫画比較 SLUM DUNK VS. DEAR BOYS

先日自宅の本棚に鎮座しているスラムダンクをなんとなく読み返した時に、
自分の中学時代の部活のことが急に頭に浮かんできました。
あんな練習、こんな試合と思い返すうちに、そう言えば仲良しの友人に
DEAR BOYSっていうバスケ漫画借りたな、なんてことまで思い出しました。
という訳で、この2大バスケ漫画を真面目にかつ茶化しながら紹介、比較してみたいと思います。
尚、DEAR BOYSは手元にないため、多分に記憶と印象に頼った記述になりますがご容赦を。


<SLUM DUNK>
連載初期には不慣れなせいかコートに対してやたらプレーヤーが小さかったり、
センターでゴール下にいるはずの赤木がガードからフォワードへのパスをカットしたりしますが、
さすがに著者が経験者だけあって海南戦くらいからそうした不自然さはなくなり、
豊玉戦、山王戦では違和感どころか経験者の甘酸っぱい思い出をくすぐるシーンが続出します。
ただま、少年ジャンプのスポーツ漫画の宿命なのでしょうが、プレイ中喋りすぎですね。
「くそっ」とか「うおお!」くらいならともかく、清田のダンク時の台詞「息の根止めてやるっ!」とか、
こんなことプレイ中に絶対言いっこありません。(というか言ってる余裕がありません)
プレイ中以外でも、高校3年生のガキのくせして「小僧!」とか「たわけ」とか、
絶滅危惧種の古き良き頑固じいさんしか言わなそうなセリフがぽんぽん出てきます。
そりゃぁ西川君(練習さぼって赤木に投げ飛ばされた人)にも、武士とか言われるわ・・・。

漫画自体としては、桜木の成長過程が物語の主要な要素に据えられていたので、
それがある程度こなされてしまったことを考えてもいい終わり方だったと思います。
今後はシュートが打てるようになった、とかスクリーンアウトを覚えた、とかじゃなくて
シュートの精度とかスピードとかドリブルの技術とか、インフレしやすい領域になってしまいますしね。

高校時代に部活の練習が終わった後に皆で役割分担してスラムダンクごっこをして、
山王の松本役で「やつはもう打てねぇ!」と叫んだのも今となってはいい思い出です。
当然そのシーンは三井役の人間のスリーポイントが決まるまでリテイクが続きましたw

<DEARBOYS>
連載初期は、それ以前の連載の作風をひきずってか男性キャラがやたら細っこくて、
女子バスケ部とのラブストーリーも絡んできたりと、単純なスポコン漫画とは一線を画していました。
絵柄も男女問わず筋肉の描写がほとんどなく、何だかもちもちした感じで描かれており、
顔だけゴール向いて体は正面になってる奇妙なシュートフォームが流行っていました。
ACT2(第二部)に入る頃にはかなりこなれてきて、皆スポーツマンっぽい肉付きになってました。
また、序盤で見られた恋愛ネタは徐々に減り、ACT3(インターハイ編)に入ってからはどんどん汗臭さが増しています。
また、これは序盤から現在まで続いてますが、「くぉぉぉっ」とか「んぐふぅ」とか、
アスリートの吐息のリアルさを過剰なまでに追及した表現がかなり多いです。
まぁ、確かにスポーツしてる時って、そんな感じの力んだ吐息出ますけどね。
あと、ACT3では初期スラムダンクとは逆にコートに対してやたら人物がでかい。
センター陣の大きさを表現したいんだと思うけど、フリースローラインの中が満員電車状態になっています。
最初は、主人公哀川は絶対的なスーパープレイヤー扱いで文字通り別格だったけど、
今は敵味方にスーパープレイヤーが溢れ、仲間もどんどん成長してきててしまい、
「大勢のとにかくスゴイ奴ら」の中に埋没してしまっている感があります。
そういう点で、スラムダンクと違った物語展開をしており現在はいかに高レベルな試合をやるか、
というところに焦点が行っているような気がします。

ついでにオマケ・・・<Harlem Beat>
最初がストリートバスケから始まっているからでしょうが、コートを縦横無尽に(=無駄に)
ジグザグにドリブルして相手5人全員を抜いたり、ちょっとアレな描写が目立ちます。
あと、スーパープレイを出すにしても、コートのコーナーの角度なしのところから、
後ろ向きに3ポイントを決める、っていうのはびっくりというより最早苦笑いのレベルです。
せめて公式試合ではシュートは前を向いて打って下さい。お願いします。

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