2009年7月18日土曜日

失業率 ほんとは如何程?

日々色々な経済指標が発表されて、マーケット関連の人は一喜一憂してると思いますが、
相場とか経済とかあんまり関係ないよ、という方も興味がありそうな失業率について書いてみます。

日本の失業率、実は9.5%?
http://www.j-cast.com/2009/07/12044887.html
日本の公表された失業率は現状で5.2%で1000人のうち52人が失業していることになってますが、
上記記事の様な社内失業者も含めた9.5%なら1000人のうち95人が失業していることになるらしいです。
景気底打ちって言っても、未曾有(みぞゆう)の経済危機で大幅に生産調整した段階で止まってしまっては困る訳で、
そこから「V」字とまではいかなくても「し」字くらいは回復してくれないと、きつい。
(現実には「L」字になるとか言われてますが・・・)
景気の暴落からの反発に加えて、世界経済の先行きの不透明感も少しは払拭されないと、
企業も新規の設備、人材への投資をする気になりませんわな。
民主党は工場労働者派遣を禁止せいとか言ってるみたいだけど、そんなことしたら
生産が海外に移されて非正規雇用の人が失業者になるだけだと思うんだけど。


一方の米国の失業率は9%、ではなくなんと実質16.5%に相当する、という計算もあります。
6月に新たに発生する185,000人の失業者、無給休暇を取ることを強いられている人たち、
パートタイムでの労働に甘んじている人も加えると、失業率は16.5%にあたるとのこと。
http://kabukeizainani.blogspot.com/2009/07/blog-post_14.html
米国の中小企業向け融資大手のCITが破綻寸前と言う話もあり(当局はもう公的支援をしないと判断したとか)、
実態経済への影響が懸念されております。

また、米国のホームレスで家族単位でのホームレスが激増しているというニュースもあります。
今や米国のホームレスの4割は家族連れであるとのことで、その中には件のサブプライムの
火遊びとは無関係な方も多いとのこと。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/1361


欧州諸国もイギリス5.0%、ドイツ8.3%となってはいるけど、
上記の日米の例を見ると統計の取り方次第でどうにでもなるという感じですね。
いずれにしても、10%=10人に一人が失業者っていう数字はインパクトがありますね。
訳の分からない補助金を先のない業界に出すくらいなら、
新たな雇用の受け皿になる様な産業振興に向けて欲しいもんですね。

2 件のコメント:

  1. 未曾有(みぞゆう)はわざと?

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  2. Porcoさん、コメントありがとうございます。
    さりゆく方に敬意を表しまして・・・。

    こういうのも愛嬌の一環と捉えれれば、現在の
    雰囲気ももっと違ったものになったかもしれないですね。

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